「保育士専門学校に行きたいけれど、どんな入試があるの?」「AO入試や推薦入試って何が違うの?いつから準備すればいい?」と、入試に関する不安を抱えていませんか?
検索エンジンで「保育士 専門学校」と調べる際、学校の特色や学費と同じくらい多く検索されているのが「入試方法」や「面接対策」についてです。専門学校の入試は大学受験とは少し仕組みが異なり、独自のスケジュールで動きます。特に人気の高い指定保育士養成施設は、早い段階で定員に達して募集を締め切ってしまうことも少なくありません。
本記事では、保育現場を知る現役保育士でありSEOライターでもある筆者が、保育士専門学校の3つの主な入試方法(AO・推薦・一般)の違いと、絶対に出遅れないための年間スケジュールを徹底解説します。合格の鍵を握る面接や作文の対策ポイントまで詳しくお伝えします。
保育士専門学校の3つの入試方法(AO・推薦・一般)の違い
保育士専門学校の入試制度は、大きく分けて「AO入試(総合型選抜)」「推薦入試(学校推薦型選抜)」「一般入試(一般選抜)」の3種類があります。それぞれの特徴と、自分に合っている選び方を理解しましょう。
1. AO入試(総合型選抜):熱意と人物重視!最も早く合格が決まる
現在、専門学校の入試で最も主流となっているのがAO入試です。学力による評価ではなく、「本校で保育士になりたい!」という強い熱意や意欲、そして学校の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と合致しているかを「人物重視」で評価します。
- 特徴: 学力試験(筆記)は基本的にありません。事前のオープンキャンパス参加が条件となっていることが多く、エントリーシートの提出、面接、事前面談などを経て合否(内定)が決まります。
- メリット: 最も早く(高校3年生の夏〜秋頃に)合格が内定するため、残りの高校生活を有意義に過ごせます。また、早期エントリーの特典として入学金の一部免除などが受けられる学校も多いです。
- こんな人におすすめ: 学力よりも、保育に対する熱意やコミュニケーション能力で勝負したい人。早く進路を決定して安心したい人。
2. 推薦入試(学校推薦型選抜):高校の成績と推薦が必須
在籍している高校の校長先生からの「推薦」を受けて出願する形式です。推薦入試には大きく分けて「指定校推薦」と「公募推薦」の2種類があります。
- 指定校推薦: 専門学校が特定の高校に対して「〇名」と枠を指定して募集します。高校内での選考を通過できれば、合格率は極めて高いのが特徴です。一定の評定平均値(成績)が求められます。
- 公募制推薦: 学校が定める出願条件(評定平均や欠席日数など)を満たし、高校の校長の推薦があれば、どの高校からでも出願できます。
- メリット: 一般入試に比べて合格率が高く、特待生制度(学費免除)の対象になりやすいという大きな経済的メリットがあります。
- こんな人におすすめ: 高校3年間、真面目に授業に取り組み、一定以上の成績と出席率をキープしてきた人。
3. 一般入試(一般選抜):学力や面接で総合的に判定
AO入試や推薦入試の条件に当てはまらない場合や、進路決定が遅くなった場合に出願するのが一般入試です。
- 特徴: 書類選考、面接試験に加えて、国語や英語などの「筆記試験」や「小論文」が課されることがあります。学校によっては、ピアノなどの実技試験が行われるケースもあります。
- メリット: 出願基準(評定平均など)が設けられていないことが多く、誰でも受験が可能です。併願(他の専門学校や大学と一緒に受験すること)が認められている場合が多く、進路に迷っている人に向いています。
- こんな人におすすめ: 部活動などで進路決定が秋以降になった人。大学や短大との併願を考えている人。
【時期別】絶対に出遅れない!保育士専門学校の入試スケジュール
専門学校の入試スケジュールは、大学受験よりも全体的に「早い」のが特徴です。うっかりしていると志望校の募集が終わっていた、という悲劇を防ぐため、高校3年生の春からの年間スケジュールを把握しておきましょう。
高校3年生の春〜夏(6月〜8月):AO入試のエントリー開始
専門学校の入試は、実は初夏からすでにスタートしています。
- 6月1日以降: 多くの学校でAO入試の「エントリー(事前面談の申し込み)」が一斉に開始されます。
- 夏休み期間: オープンキャンパスが最も頻繁に開催される時期です。AO入試のエントリーには「オープンキャンパスへの参加」が必須条件となっている学校が多いため、この時期の参加は絶対です。事前面談や課題提出もこの時期に行われます。
高校3年生の秋(9月〜11月):出願開始と合格発表
秋になると、いよいよ正式な「出願」が始まります。
- 9月1日以降: AO入試で内定をもらった学生の正式な「出願」が始まります。
- 10月1日以降: 「推薦入試」および「一般入試」の願書受付が一斉にスタートします。
- 10月〜11月: 各種入試の選考(面接・試験)が行われ、順次合格が発表されます。人気の高い専門学校は、この時期のAO・推薦入試の段階で定員の8割〜9割が埋まってしまうことも珍しくありません。
高校3年生の冬〜春(12月〜3月):一般入試の後半戦
- 12月〜3月: 一般入試は複数回に分けて実施されますが、この時期は「欠員補充」の意味合いが強くなります。定員に達した学科から順次募集を締め切っていくため、年明けに出願しようと思ったらすでに募集停止になっていた、というリスクが非常に高くなります。専門学校への進学は「年内決着」が基本だと考えてください。
保育士専門学校の入試対策!面接・作文・実技のポイント
入試方法やスケジュールが分かったところで、実際の選考を突破するための「対策」について解説します。専門学校の入試で特に重要視されるのは以下の3つです。
1. 面接対策:絶対によく聞かれる3つの質問
AO入試でも推薦入試でも、ほぼ100%実施されるのが面接です。保育士はコミュニケーション能力が必須の職業であるため、面接官はあなたの「人柄」「言葉遣い」「熱意」を注意深く観察しています。以下の3つの質問には、自分の言葉でハキハキと答えられるよう準備しておきましょう。
- 「なぜ保育士になりたいのですか?(志望動機)」 (単に「子どもが好きだから」だけでなく、自身の体験談や理想とする保育士像を交えて具体的に語りましょう。)
- 「数ある学校の中で、なぜ本校を選んだのですか?」 (その学校独自のカリキュラム、教育理念、オープンキャンパスで感じた魅力など、他校との違いを明確に伝えることが重要です。)
- 「高校時代に一番頑張ったことは何ですか?」 (部活動、委員会、ボランティアなど、何かに打ち込んだ経験は協調性や忍耐力のアピールになります。)
2. 作文・小論文対策:保育への関心と自分の言葉
一般入試や推薦入試では、作文や小論文が課されることがあります。「気になる保育のニュース」「理想の保育士像」といったテーマがよく出題されます。 対策としては、日頃から新聞やニュースで「待機児童問題」「幼児教育の無償化」「児童虐待」などの保育・福祉に関する時事問題に関心を持っておくことです。美しい文章を書くことよりも、誤字脱字なく、規定の文字数(原稿用紙の8割以上)をしっかりと埋め、自分の考えを論理的に伝えることが評価されます。
3. 実技試験(ピアノ等)は本当にある?初心者はどうする?
「ピアノが弾けないと入試に落ちるのでは?」と心配する声が非常に多いですが、安心してください。多くの保育士専門学校の入試において、ピアノの実技試験はありません。 入学者の大半が初心者であることを学校側も分かっているからです。 ただし、ごく一部の学校や、特待生試験(学費免除の選抜試験)においては実技試験が課される場合があります。心配な場合は、募集要項を隅々まで確認するか、オープンキャンパスで直接「入試でピアノを弾くことはありますか?」と確認しておけば確実です。
社会人・既卒者向けの入試(社会人入試)について
高校生だけでなく、大学や短大を卒業した方、フリーター、社会人の方を対象とした「社会人入試」を設けている学校も多数あります。 社会人入試は一般入試と同様に秋頃からスタートすることが多く、小論文や面接で合否が決まります。社会経験やコミュニケーション能力が高く評価される傾向にあるため、自信を持って臨んでください。また、専門実践教育訓練給付金などの利用を考えている場合は、早めにハローワークでの手続きスケジュールも並行して確認しておく必要があります。
まとめ:保育士専門学校の入試は「早期行動」がすべて
保育士専門学校の入試において、最大の失敗要因は「行動の遅れ」です。 「まだ高校3年生になったばかりだから」と油断していると、あっという間にAO入試のエントリーが始まり、秋には定員が埋まってしまいます。
後悔しないための絶対の法則は、「高校2年生の冬〜高校3年生の春」の間に気になる学校のパンフレットを取り寄せ、「夏休み前」にはオープンキャンパスに参加し、受験する入試方法を決定することです。
あなたの熱意をしっかりと伝えられる入試方法を選び、万全のスケジュール管理で、保育士への第一歩となる専門学校合格を勝ち取ってください。